お知らせ

神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。

（ヨハネによる福音書３章１７節）

　イエス・キリストの誕生は、２０００年前、ローマ帝国の支配下にあり、希望のない、貧しい、小さなユダヤの国のベツレヘムの馬小屋でした。この出来事が私たちの世界を変えました。取るに足らない、どこにでもある小さな出来事の中に、私たちの幸せの源があったのです。馬小屋の飼葉桶を寝床にして生まれたイエス・キリストですが、その生涯は私たちを永遠の平安へと導いてくれるものでした。互いに愛し合って、許し合って、支え合って、望みを抱いて生きることを示してくださったのです。

　しかし、いま世界中は国の内、外にさまざまな困難を抱え、心身共に満身創痍の状態です。世界各地で起こっている争いは、悲惨な殺戮と破壊をもたらし、人々を絶望と悲しみに陥れています。この状況はいつ終わるのでしょうか。どこに希望を見出せるのでしょうか。どこから希望の光が差し込んでくるのでしょうか。クリスマスの恵みと祝福は、今日、確実に届くのでしょうか。

　イエス・キリストをこの世におくってくださった父なる神は、この時代の、この苦しみをおわかりになっています。いと小さきもの、取るに足らない小さな営みにも豊かな祝福を与え、寄り添い、支え、導いて下さいます。イエス・キリストの誕生はその約束です。このクリスマスの恵みは大きな感謝ですし、私たちを勇気づけてくれます。

　平和をもたらす、主イエス・キリストの誕生を祝し、
　豊かな恵みが全世界に満ち溢れますように

　２０２４年　クリスマス

遠藤久江