お知らせ
2022/11/25久しく待ちにし、
イエスよ、来たりて、
自由と平和を
地に建てたまえ
(18世紀 チャールズ・ウエスレー)
イエス・キリストの誕生を迎えるクリスマスは、神の無償の愛をイエスの誕生によって保証されていることを確信するひと時でもあります。アドベント(待降節)はこのクリスマスを迎えるため、心を整え、喜びと感謝をもってその時を待ち望む時期です。
この1年を振り返ってみますと、クリスマスの豊かな恵みを待ち望む思いはひとしおではないでしょうか。何時の時代も人々の戦いはありますが、今日のようにさまざまなメディアによって、ロシアとウクライナの戦況が臨場感をもって伝えられると、今年のクリスマスの恵みは本当にあるのだろうかと不安に思います。日本も77年前は焼け野原でのクリスマスであったことでしょう。日本ばかりではなく、アジアの国々、ヨーロッパの国々でも戦火による破壊と、混乱の中で、クリスマスを迎えたことでしょう。
人間の社会はこんな悲しい、無意味な経験から大切に守らなければならないものは何かを学習することなく、歴史の中で愚かさを繰り返していくようです。しかし、神様はだからこそ、今年のクリスマスには守るべきものはなにか、祈るべきものは何かを具体的に、はっきりと私たちの目の前に現してくださっているのではないでしょうか。
イエス・キリストの誕生を待つこの季節に、私たちと同じ時代を過ごしている隣人のため、不安と絶望と悲しみの中にいる人々に安全と安心と、希望と平安とそして大きな平和が与えられますようにと、せつに願って祈りたいと思います。特に戦禍の中にある人々のうえに、神様のお守りと慰めと豊かな恵みがありますように祈ります。
遠藤久江